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2013/05/15

コンテンポラリーダンス史上初、SF小説のダンス作品化に挑む大橋可也&ダン

大橋可也&ダンサーズ新作公演
グラン・ヴァカンス
飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』(早川書房)より
2013年7月5日(金)―7日(日)
シアタートラム


2010年『春の祭典』以来、3年ぶりにシアタートラムに登場する新作は、日本SF界を代表する作家、飛浩隆による小説『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』のダンス作品化に挑みます。
圧倒的な現実の前にアートの存在価値が問われる今、SFという虚構の力によって描かれる「人間のかたち」とは―。

Photo
Photo:GO

『グラン・ヴァカンス』は、天才作家飛浩隆の華麗なる再デビュー作であると同時に、鮮烈な詩的イメージとストイックかつエモーショナルな筆致、そして謎めいたガジェット/ディテールに覆われ尽くした、ゼロ年代日本SFが生んだ傑作中の傑作である。
永遠に終わらない夏、時間からも空間からも取り残された仮想リゾート地「数値海岸」、人間どもに見捨てられたAI(アーティフィシャルインテリジェンス)たち。だが彼ら彼女らがいかに「人間」に似ていることか。
そのデジタルな実存の生々しさは、確かに、われわれの生の或る極限を垣間見せる。
大橋可也&ダンサーズが、この小説を「ダンス」にすると聞いたとき、一瞬唖然となった。
だが暫しの熟考の後、これは驚くべきマッチングだと感嘆した。
そこにある身体に潜む諸々の変項をキャンセルしてゆき、存在のギリギリの根元まで切り立てるというのが、大橋が出発点とする舞踏の革命だったとしたら、大橋はそのありようを、更にそのまま、いまわれわれが現に生きている世界/社会へと折り曲げて接続しようと試みてきた。
それは完膚なきまでにアブストラクトな、だが切れば血が噴き出る肉を備えた、取るに足らない、だが切実な「生きてあること」の様相である。
それは思えば、飛が描き出した『グラン・ヴァカンス』の風景と、驚くほど似ている。
大橋可也のダンサーたちは、「数値海岸」に棲むAIたちと、もともとそっくりなのである。
だからこれは、ほとんど運命的と呼んでもいい遭遇なのだ。
佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)

振付・構成・演出=大橋可也

音楽=大谷能生、伊藤匠、舩橋陽

ドラマトゥルク=長島確

クリティカルアドバイザー=佐々木敦

出演=[カンパニーメンバー]皆木正純、古舘奈津子、とまるながこ、山田歩、唐鎌将仁、
平川恵里彩、檀上真帆、後藤ゆう[オーディション選出ダンサー]山本晴歌、阿部遥、
野澤健、後藤海春、三浦翔、中山貴雄ほか

大橋可也&ダンサーズ新作公演
グラン・ヴァカンス
飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』(早川書房)より

7月5日(金)19:00
7月6日(土)14:00/19:00
7月7日(日)14:00(※ポスト・パフォーマンス・トークを予定)

上演時間
2時間30分(予定)

チケット料金
一般3,500円
U19(19歳以下)2,000円
U29(29歳以下)3,000円
※全席自由、当日は各500円増し

チケット取扱い
・大橋可也&ダンサーズ 
http://dancehardcore.com/(※U19、29はカンパニーのみの取扱い)
・世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL.03-5432-1515
劇場オンラインチケット(要事前登録) パソコン 
http://setagaya-pt.jp/
携帯サイト http://setagaya-pt.jp/m/

シアタートラム
154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1 世田谷パブリックシアター
TEL.03-5432-1526(代表)

http://setagaya-pt.jp

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