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2013/03/19

小沢剛 個展『できるかな』@MISA SHIN GALLERY

小沢剛 個展 『できるかな』
2013年3月19日(火)―5月2日(木)
MISA SHIN GALLERY

Dekirukana0319
Ozawa installs his works for the exhibition 展示作業中 @MISA SHIN GALLERY

世界中を旅し、さまざまな出会いが作品に繋がって行く小沢ですが、今回の展示となる「できるかな」は、個人的な経験から始まりました。
小沢は、2010年、往年の幼児教育番組「できるかな」ののっぽさんに扮し府中市美術館で公開制作を行いました。美術館のスタジオに持ち込んだ古い嫁入り箪笥は義母の遺品です。故人が集めたハギレ、紙袋、空き缶、空き瓶、割り箸、針金ハンガーなど細々とした品は、生前にいつか使うつもりで集めたありふれたモノで、モノとしての価値はほとんどありません。のっぽさんに扮した小沢は、紙袋を細かくちぎってミキサーにかけ小さな紙袋型に成形したり、キャンバスに貼られたハギレの柄を一度塗りつぶした後再び油絵で柄を描いたりと、そのモノの形や色をトレースする作業を黙々と続けます。それは、価値がないと捨てられる品々を、モノ自体に還元させ、その使命を遂げさせる行為でもありました。
翌年「会津・漆の芸術祭」に「できるかな」を展示することになる小沢は、漆職人とのコラボレーションを試み、義母の嫁入りタンスの化粧板の木目を会津塗でトレースします。それは一人の女性のプライベートな記憶のトレースから、地震と津波によって家財道具を失ってしまった人たちの日常の記憶のトレースへとつながり、とるに足りない日用品であっても、そこにはそれぞれのかけがえのない記憶と時間が刻まれていることを想起させます。
「できるかな」は、小沢自身の個人的な経験から始まり、二度に渡る制作プロセスを経てやがて誰もが共有する普遍性をもった記憶や体験へと進化して行きます。
MISA SHIN GALLERY初の個展となる、小沢ワールドをお楽しみ下さい。

小沢剛 個展 『できるかな』

3月19日(火)―5月2日(木)

火~土 12:00~19:00

日月祝日 休廊

入場無料

MISA SHIN GALLERY
108-0072 東京都港区白金1-2-7
TEL.03-6450-2334

www.misashin.com

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