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2013/01/17

様々な要素が取り込まれた建築的な音響空間 ハルーン・ミルザ展

大和日英基金アートプライズ受賞記念展
ハルーン・ミルザ
2013年1月18日(金)―2月23日(土)
SCAI THE BATHHOUSE

Haroonmirza
ハルーン・ミルザは1977年イギリス生まれ。2010年ノーザン・アート・プライズ(イギリス)を受賞。 2011年のヴェネチア・ビエンナーレにおいては銀獅子賞を獲得し、2012年にはニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリーアート(ニューヨーク)で個展を開催。Performa(2011年、ニューヨーク)や光州ビエンナーレ(2012年、韓国)等の様々な国際展へ参加する等、国内外で目覚ましい評価を得始めた、2010年代のブリティッシュ・アートシーンを代表する若手作家の一人です。
自身をサウンドアーティストではなく、"コンポーザー"と名乗るハルーン作品の特徴は、まさに音・物と空間が織りなすコンポジションにあります。家具、家電、アンティークの日用品、またジェレミー・デラー(Jeremy Deller)やガイ・シャーウィン(Guy Sherwin)といった他作家による過去の作品を用い、時にはLEDライトや映像をLo-fiな電子音と絡み合わせ、複雑かつ深みのあるアッサンブラージュやインスタレーション作品を創り出します。
その根底には、"音響の空間"への作家の興味が秘められています。マーシャル・マクルーハンが指摘した様に、現代の情報化社会においては活字といった静的な視覚空間に加え、テレビやラジオといった電子メディアから流れる動的な聴覚空間が我々の生活を支配しています。果たして人間は視覚から認知するのか、聴覚が先なのか。聴く、という行為が加わった時に作品との関係性がどう変わるのか。一定の緊張感を保った空間の中で、あえて意味を込めすぎず、与えすぎない行為を行う事によって鑑賞者にその答えを委ねています。
その一方で、メロディや歌のある"音楽"(Music)ではなく、あくまで"音"(Sound)を追求する作家の姿勢は、パキスタンをルーツに持ちイスラム文化で育った由縁による宗教の教義に対するクリティシズムを含んでいると言えるでしょう。一部、音楽をタブーとする文化のあるイスラム教において、音楽、音、ノイズの境目を探り一線を保つ事は、生きる事と直接関わる重要な問題として歴史の中で繰り返し議論されてきたであろうと想像されます。

大和日英基金アートプライズ受賞記念展
ハルーン・ミルザ

2013年1月18日(金)―2月23日(土)

12:00~18:00

日・月・祝日休廊

入場無料

SCAI THE BATHHOUSE
110-0001 東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
TEL.03-3821-1144

www.scaithebathhouse.com

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