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2012/01/31

新進作家石井友人キュレーションによるXYZ collective企画展

XYZ collective 企画展
『Pandemonium』
2012年2月11日(土)—3月3日(土)
XYZ collective

Pandemonium

Pandemonium2
左から時計回り:井友人、青木豊、クサナギシンペイ、田口和奈、梅津庸一

昨年、世田谷にオープンしたアーティスト・ラン・スペースXYZ collectiveの同世代のディレクターから、共同で展覧会を立ち上げないかと声をかけて貰う機会があった。毎日毎日、美術作品の制作に明け暮れていた私は、自身の制作における純粋な動機・批評精神をもとに、純然たるシンパシーを常日頃から感じ続けていた作家や書き手と共に、新たな美学的視座を孕む、絵画的可能性を問いかけるような展覧会を組織しようと決意した。それは、ひとつのユートピア的な空間を形成していく作業に思えた。
しかし正直に言えば、数カ月にも及ぶ企画参加者とのメールでの熾烈な話し合いの中で、当初私が掲げていたメッセージは錐揉み状に叩きつぶされ、もはや雲散霧消してしまい、作家・書き手共に生な姿としてお互い立ち現われているに過ぎず、展覧会場にはある種の破綻として、沈黙としてただ作品があるだけなのかもしれない。
現在それにもかかわらず、作家と書き手の間では独自の往復書簡が横行し、私自身も名付けようのない異様な情熱が展覧会をつき動かし始めている。このようなやり取りは、展覧会と併せて発行される冊子の中に見出すことが出来るだろう。以下の文章はそのような往復運動から生まれたものとして特筆しておきたい。
―明確な意図を持たないつぶやきや独白が、偶々誰かの耳に届き、その人の心を揺り動かすこともあるように、私とあなたとの間にある甚だ丌透明な関係性をブラックボックスそのものとして、扱ってみること。それは物質とイメージとの間にある影のような何か。見ることもできず、手触りもない、それでも日々の営みを駆動する、至って素朴で、時代錯誤な剰余物。いかに世界が、あるいは私を形成する他者の欲望が、どんなに資本と消費の原理に塗れていたとしても、囲いこんでおきたい、あるいは囲いこまなければいけない何か。到底共感できないにもかかわらず、常にあなたに差し出され贈不されうる、私ならぬ私の残りもの。いわばこの存在ならぬ存在を、言葉ではなく、会場で、作品間のハレーションによって現出させられること―
あなたはその目撃者である。
石井友人


[参加アーティスト]
青木豊 石井友人 梅津庸一 クサナギシンペイ 田口和奈

オープニングレセプション
2月11日(土) 18:00〜20:00

トークイベント「ブラックボックスから」
2月26日(日) 14:00〜15:00

関連冊子
編集:筒井宏樹
テキスト:桝田倫広 森啓輔
参加アーティスト:青木豊 石井友人 梅津庸一 クサナギシンペイ 田口和奈

XYZ collective 企画展
『Pandemonium』

2月11日(土)—3月3日(土)

13:00~20:00

月・火休廊

入場無料

XYZ collective
154-0016 東京都世田谷区弦巻2-30-20 1F
http://xyzcollective.org/

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