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2008/02/18

<<書評>>『うちのごきげん本』


書評:『うちのごきげん本』

(ばばかよ著/メディアファクトリー、2008年)

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文=早川雄二郎

 2月7日(木)仕事帰りに本屋でばばかよの『うちのごきげん本』を買いました。本を見つけるのに苦労しました。この本は女性エッセイコーナーにありました。普段あまり立ち止まらない、本棚です。家に帰って少し読み寝ました。

 2月8日(金)から社員旅行で茨城の水戸から千葉の犬吠埼へ出かけました。水戸で私の中古車に会社の先輩やバイトの子など計5人が乗り込み、私の運転で3時間も走ると銚子の港に着きます。犬吠埼までは後30分。ホテルで宴会が始まるのは6時。まだ3時間近く時間があります。前日に買っていたばばかよの『うちのごきげん本』が読みたかったのだけど、会社の先輩の先導で、銚子の港で刺身定食をみんなと食べたのです。温泉に入り、宴会です。宴会では、出し物があって、みんな手を叩いて笑っていました。カラオケではみんなと一緒に手拍子をしました。女の子たちはお酌に回ってました。(…)

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 2月9日(土)。10時にホテルをチェックアウトして、私の車に会社の先輩や、バイトの子など計5人が乗り込んできます。私の運転で茨城の水戸まで帰ります。途中コンビニに3、4回は寄りましたね。先輩はその度にお酒買ったり、バイトの子はお菓子買ったり、おしっこしたり。千葉で「地球が丸く見える丘」に行って記念撮影をしたり。水戸に着いてみんなを降ろして、一人になったのは5時を過ぎていました。

 我が家の近くに水戸芸術館があって、その日は水戸映画祭が開催されています。本当は午前中に放映していた成瀬巳喜男の『浮雲』と『おかあさん』が観たかったのだけど、仕方なく大九明子の『恋するマドリ』を観ました。最初の30分を観て、途中1時間寝て、起きて30分を観たら映画は終わりました。ちゃんと観てないのだけど、ところどころで、客を笑わせるシーンや台詞が用意されていて、そこでみんな笑っていました。私は前の日の社員旅行の宴会にいるようでした。可笑しくないのに、笑うところを用意されたから、みんな笑うのでした。私は宴会ではみんなと一緒に笑いましたが、映画で同じように笑おうとは思わないのです。

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 家に帰って、ばばかよの『うちのごきげん本』の続きを読みます。おそらく、ばばかよは読書して本を批評し、ほめたり、けなしたりすることが好きじゃないと思います。本の出来不出来など、どうでもよかろうなのです。それより、読書することでその本の作者や、登場人物に興味をもち、自分との共通点を見つけるか、もしくは自分と奇人との隔たりを確認して、ごきげんになるタイプの読書家なんです。読書にテーマなんてないでしょうが、あるとすればきっと、ばばかよは「共感」と、「隔たり」なのです。尊敬している水木しげるの書くエッセイに共感し、日常生活に借用し生きようとしつつ、水木本人のあまりの奇人ぶりに、自分との隔たりを確認し、心躍らせています。そうやって読書で自分がごきげんになれればいいのだから、文学賞などで選考して、本を一つの作品として見なくたってよかろうと私も思うわけです。ばばかよはその点いたって自由な本選びをし、紹介している本が多様でよいです。

 社員旅行は温泉と宴会、それからカラオケという順番でなくともよかろうと私は思うのです。映画「恋するマドリ」はFranc francの何周年記念かで制作されたみたいだが、カジュアルでスタイリッシュな家具やインテリアも必見!(←そう書いてあった)とは何事か! 映画は途中で寝てしまって、家具とか見てるどころじゃなかったのですよ。

いろいろ考えつつ、2月10日(土)ばばかよの『うちのごきげん本』読了。


 

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風邪がすっごいよくなってきたにゃり〜♪もうちょっとで完全復活!!にゃんこの時代がやってきたにゃん!!!でもいっつも風邪は引き始めと治りかけがやばいんだよにゃぁ〜まだまだ寒いしきをつけにゃいとぉ〜にゃんこ [続きを読む]

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