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上野千鶴子『おひとりさまの老後』(法研、2007)
結婚していようがいまいが、
だれでも最後はひとり
「これで安心して死ねるかしら」 ―帯より
「結婚していようがいまいが、だれでも最後はひとり」
こう帯に書かれた本書を手に取ると、なるほどなと思ってしまう。
ジェンダー研究者として第一線で活躍されている著者が、
老後について考える、その筆致は時には荒々しく、
時には(世の男性にとって)手厳しく語られているが、
本書全体を通して感じられるのは、
暗く不透明で誰しも不安に感じている老後について、
あくまでポジティヴに捉えようと努めている点である。
老後は自分の問題でもあると同時に、
残されていく人々の問題でもある。
自分が明るい気持ちでいられなければ、
残りの人生、自分が楽しく、
そして自分に関わる人たちと楽しくやってはいけない。
本書は、そうして生きていくための想像力が足りない
我々日本人(女性も男性も)にとって、
明るい光を投げかけてくれる“実用書”である。
text=y.kageyama
Posted by 出入自由 on 12月 10, 2007 at 05:23 午後 文学●ほんとの本の話し | Permalink
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