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2007/07/03

スノードームを作ってきました!

スノードームは集めたり、眺めたり、そんな楽しみ方を当たり前と思っていたが、
池尻大橋の「世田谷ものづくり学校」内にある、スノードーム美術館内では
定期的に「スノードームを作ろう」というワークショップを行っているという。

「自分で作る」という発想が新鮮な気がして、参加してみました。

文=岡田亜矢子 【2007年7月1日(日)/スノードーム美術館にて】

Photo_214

池尻大橋駅の三宿通り沿いにある世田谷小学校の横に佇む「世田谷ものづくり学校」。
実は廃校となった旧池尻中学校をリノベーションして、
クリエイターたちに貸し出している空間。

教室などは懐かしい雰囲気そのままだが、廊下の天井にシャンデリアが吊されていたり、巨大なほうきが立てかけてあったり、およそ学校にそぐわない物たちなはずなのに、不思議と調和して独特の雰囲気が形作られている。

その中の一角に「スノードーム美術館」が開館している。

日本スノードーム協会が協会員の協力を得てスノードームの常設展示をしている
公式の美術館で、世界中から集められたスノードームたちがズラリと並ぶ。

日本スノードーム協会の会長は、あの安西水丸さん。
30年以上もスノードームを集めてきたという経歴の持ち主である。1996年には、日本でスノードームについて書かれた唯一の本なんじゃないか、という貴重な資料といえる、そのタイトルもずばり『スノードーム』(単行本/安西水丸・百瀬博教著)を出していたりする。
共著の百瀬さんは格闘技「PRIDE」のプロデューサーとして有名だが、スノードーム協会事務長を務めていらっしゃるのだとか。


スノードームといえば、他にも女優の緒川たまきさんが、スノードーム収集が趣味で、
「あの小さな空間の中を雪が舞っているのを眺めていると気分が落ち着くんです」と雑誌でおっしゃっているのが印象的だった記憶がある。
そして、スノードームでもう一つ思い出すのは、映画『市民ケーン』である。
重要な小物として全編に渡って象徴的に登場するスノードーム。
その有名なアップのモノクロ写真は、もちろんスノードーム美術館の入り口に額縁に入れられて飾られていた。



さて、美術館に行ってみると、机の上にはスノードームキットと、ハサミや接着剤や定規や紙皿、台紙などの工作キット。
そして窓際の棚の上には、色とりどりの厚紙や折り紙とビーズたちが。

Photo_215

紙を水に漬けちゃうの??! とびっくりしていると、
今回は、スノードーム内の液体に直接「もの」を入れるのではなく、
入れ物の中央部分のくっきりと空間があいているところに、各々がデザインしたものを挟み込んでスノードームを完成させましょう、というもの。ちょうど真ん中に垂直に隙間があるため、水のプリズム効果によるゆがみは出ない。そして中身を取り替えれば、着せ替え人形よろしくいろんな表情のスノードームが楽しめる。

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スノードーム美術館の石飛千恵美さんに、ワークショップのご指導を頂いた。

★石飛さんによるスノードーム作成方法は以下をクリック!!    「snowdomemaking.m4v」をダウンロード


スノードーム完成見本が3個ほどあり、
それを見せてくれながら薄い透明プラスチック板を入れたり、スポンジを入れたりして立体感を出す方法などを聞く。

水に直接つけ込んでみたかったな、という気分は残しつつ、
久しぶりの工作気分に気合いが入る。

色んな紙素材に目移りしながら、オペラピンクのお花を作ってみようと決断。
ビーズもふんだんに使用。
ホログラムの雪もエメラルドグリーンと薄いピンク色なので、ラブリーな感じになるな、とは思いつつ。

イメージと現実とはどうしても落差が生じるものだが、
全体イメージ図が頭の中では出来上がって、いざ作業に取りかかるも
瞬間接着剤やボンド、両面テープで貼り付けようとすると、
いちいち手にくっついたり、ピンセットにくっついてベタついたり、
すんなりと事が運ばない。結構うっとうしい。

アルコールスプレーでベタつきを取り除きながら、花びら6枚ほどで花が完成。
花弁にはビーズを使用。

Img_0338

隣に立体的に緑の小鳥を配置しようかな、と早速透明プラスチックを使う。
背景にもピンクや赤やシルバービーズを接着剤で貼り付ける。

そして、裏面も何もないのではさびしいし、
せっかくもらったキットに入っていた紙素材を使わないのももったいないと
行き当たりばったりながら作成。

ここで、表面を改めて見てみると、花のボリュームが寂しい感じだ。
立体的に重ねてみようか、と先ほど小鳥を貼り付けたプラスチックに花びらを
先ほど作った花びらとは位置がずれるように貼り付けていく。
ここで、さっき貼り付けた花弁用のビーズが埋もれて見えなくなってしまう、ということで無駄にしてしまったな、と反省しながら、
新たなビーズをまた透明プラスチック板に貼り付ける。

Img_0334

ボンドがなかなか乾かないが、ドームの中に差し込んでひとまず完成!

Photo_218



「ワークショップはもう何度も開催してきているんですけど、
皆さん一度として同じものが出来上がらない。
本当に世界で一つのスノードームが出来上がるんです。

見ているこちらとしても、この素材をこういう風に使うとこんな見え方になるのね! と改めて面白いな、と思うんです。

作っている過程を拝見していると、作業している時もまた人それぞれ。
集中して静かに黙々と作業される方もいれば、積極的にこうした方がいいかな、
こういう効果を出すにはどうしたらいいかな、と質問を投げかけて下さる方もいる。
楽しいですよね。」
(石飛千恵美さん談)



今回、ご一緒させて頂いたのは、4名の方々。
なるほど、皆全く違う作品が出来上がりました!


明後日にお子さんの誕生日を控え、
写真を使ったスノードームを作ってプレゼントしたい! という女性。

お子さんの写真を持っていらっしゃしました。
そして、まわりにはおにぎりとタコウィンナー、ウサギ林檎など、かわいらしさ満載。

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こういう風にするにはどうしたらいいんでしょう、という質問を何度も投げかけては、
妥協することなく、理想通りの作品を作り上げてます。
おにぎりなどの各アイテムは2つずつ作成してますが、位置間隔や飛び出して見える立体感にこだわって、工夫に工夫を重ね、ポップで遊び感満載な作品となりました。



以前より「スノードーム美術館」の存在が気になっていて、
作ってみたい!と思っていたんです、という男女お二人。
クリエイター風の雰囲気が漂うお二人は、
バンビやギズモ、テントウ虫のフィギュアを持ち込んで意欲的。

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彼女は、用意されていた花柄の紙の花模様を一つ一つ切り抜いては
立体的に見えるように配置。
そして持ち込んだバンビが、スノードームを振る度に
右に左にシーソーのように揺れます。
赤いバンビとお花の色が調和していてメルヘンチックな雰囲気を漂わせながら、かわいらしい。
これ、売っていたら迷わず買いそうです。

★バンビが可愛く揺れている図はコチラ
「bambisnow2.m4v」をダウンロード

彼の方は、基本、用意されていた材料を使って作ろうと思って、と白い厚紙のみで作成。
シルバーの工具の破片を組み合わせてデザインしたような、
丸のくりぬきがポイントの工業デザイン的な雰囲気の作品。
雪だるまも下に鎮座して笑っています。

シンプルながら、オシャレなインテリアとして置いてありそうな素敵なデザイン。
男性ならではだな、と感じました。

Snow



「ワークショップをしていて、特徴的なのは、
男性は細部にこだわりを見せる人が多いな、ということ。
先日も、面のデザインはシンプルにすぐ終了して、むしろホログラムの雪を別の素材で降らせてみたいと、ケースの底を開けてみて四苦八苦されていました。
どうしてもいっぱいに水が入っているので
溢れてしまうんですよね(微笑)。
その方はほとんど雪にかかりっきりでしたね。」
(石飛千恵美さん談)



もう1人は、全く先入観も持たず、その場のひらめきで作ってみようかなと思って、という女性。
スノードーム美術館内の作品も見て回って、どんな作品を作ろうか思案していた様子。
背景は、ピンクのパラフィン紙をクシャっとさせて、扇のような形に。
ビーズを散らして、大きな貝殻のような、海を感じさせもするような、
フェミニンな作品に仕上がりました。

Photo_220

ラブリーな感じにするつもりはなかったのに、いつの間にかこんな感じになっちゃった、と
はにかむ彼女。
横から見た時の隙間が気になる、と白いステッチが入った赤紫色のリボンを貼り付ける辺りに、繊細な女性らしさを感じます。


5者5様(?!)なスノードームづくり体験。
こんなに工作に熱中したのは久しぶりかも… 充実の日曜日の朝でした。
ワークショップに参加してみたいな、という方は是非お気軽に美術館までお電話を。
きっと参加可能な日にちを、石飛さんが優しくご案内して下さるはず!



【取材後記】
ちなみに、ドームの中の液体が何の成分で出来ているのが、とても気になりませんか。
少し油を注入するとか? と私の長年の質問を投げかけてみたところ、
ホログラムの雪がフワリと綺麗に舞うためには、水+「何か」が必要との事。
液体の蒸発や気泡の発生を防ぐのに有効なのですが、
その「何か」は企業秘密なんです(笑)と石飛さんにはかわされてしまいました。
残念。
表面張力でスノーが浮くのを防ぐ為に、台所洗剤をたらすのがいい、とか、
蒸留水や精製水(コンタクトの保存液なども可能)とか、いろいろな情報があるが、
いかんせん、気泡が出てしまったりするのが否めない。
「何か」を知るには水分検査をするより他にないようです。
キットも入手したことだし、いつか試してみよう。



今回ご協力頂いたのはコチラ!

特定非営利活動法人 日本スノードーム協会
★スノードーム美術館 

★美術館についてはコチラをクリック!!!

〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-4-5 IID内 109号室
TEL: 03-5433-0081
【開館日】
火曜日~日曜日(毎週月曜日は休館日となります)
11:00~16:30まで
不定期に休館する場合がございますので、あらかじめお電話等でご確認ください。


文・編集/岡田亜矢子

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