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2007/06/08

畑澤聖悟の作・演出に注目!

渡辺源四郎商店第4回公演
作・演出 畑澤聖悟


「小泊の長い夏」

青森公演→ 2007年6月22日~24日、29日~7月2日/アトリエ1007
東京公演→ 2007年7月12日~16日ザ・スズナリ

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新進劇作家・畑澤聖悟、待望の書き下ろし。
地球温暖化の進んだ近未来の青森が舞台。
日本海に面した津軽半島の山間に小さな神社がある。
美しい夕日を信仰し、代々続く秘術を人知れず守り通してきた老宮司。
そしてその家族たち。変わりゆく空の下、家族の朝がいつもと変わりなく始まる。

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「古泊の長い夏」  店主 畑澤聖悟

小学校に入学したばかりの私は集団下校の帰り道でそのポスターを見つけた。
バスが三時間に一本しか来ない田舎である。毎月張り替えられるバス停の映画ポスターが
「町ッコ」の臭いを強烈に放っていた。
 「ゴジラ対ヘドラ」
 かっちょええ。少年はもう夢中である。どうやって親にねだったか覚えてないが、とにかく生まれて初めての映画館体験をした。が、期待に胸ふくらませる少年を待ちかまえていたのは、サイケな服を着たおねえちゃんが歌い踊る恐ろしいオープニングである。
 ♪水銀、コバルト、カドミウム、鉛、硫酸、オキシダン、
んでもってサビは、
 ♪命を太陽をかえせ、かえせ、かーえーせー、
 とにかく怖かった。ゴジラの片手が溶けて骨が露出する。地下でゴーゴー踊ってた若ぇ者たちがヘドロで押しつぶされる。
 「そのうちヘドロで溶かされて死ぬんだ・・・」
 少年は生まれて初めて未来を悲観した。布団に入るとそのことばかり考えていた。半年くらい続いた。いわゆるトラウマというやつだ。
 「ノストラダムスの大予言」が流行ったのはその2、3年後である。映画になり、バス停にポスターが張られた。終末時計を大きくあしらった意匠に恐怖を覚えた。テレビで予告編みたいな特集があり、家族で観た。
 「もう太陽は二度と顔を出さない」
 とかなんとかいうナレーションをバックに、東京や熱帯のジャングルみたいな所に雪が降り続いていた。
 「そのうち氷河期になって死ぬんだ・・・」
 友達に聞いたら放射能かなんかの影響で妖怪人間ベムみたいになった人間たちがミミズを奪い合って喰うシーンがあるんだそうな。そんな恐ろしい映画、見に行けるはずがない。1999年7月に人類は滅亡するんだってよ。オレの人生35までか。夢も希望もない。日本は沈没するし、教室は漂流するし。なんでも真に受ける年頃に終末ブームを迎えたことは、災難だったという他はない。
 「恐怖の大王なんか落ちて来なかったね−」
 と、笑って空を見上げてから7年が過ぎた。巷では異常気象温が頻発している。地球の平均気温が2℃上昇すると環境破壊が不可逆的に進行するとのこと。それは20年後か30年後か。時代は終末に向かっているらしい。たぶん子供だましのブームなどではない。
 しかし、実はピンと来ないのである。
 確かに今年の冬は恐ろしいほどの暖冬であった。雪が降らないのは青森の2月は初めてである。
毎朝40分の早起き&雪かき労働の必要がなかった。アイスバーンにハンドルを取られながら、
夏場は40分の道程を2時間かけて通勤することもなかった。つまり夢のように快適だったのである。
 温暖化の脅威についてはよく理解しているつもりである。ゴミはちゃんと分別してるし、節電だって節水だってやっている。早寝早起きだし、ゴルフもしない。役者に渡す台本は必ず再生紙で、裏になんか印刷したヤツを
再利用している。煙草も吸わないから、たぶん日本でいちばん地球に優しい劇作家なのではないか。
 しかし生活実感としての「ビバ温暖化感」はいかんともしがたいのだ。「暖かくなる」というのはトーホグ人に
とってありがたい以外のなにものでもない。
 「海からヘドロがあふれてきた!」
 とか
 「氷河期が来た!」
 とか
 「妖怪人間ベムが増えてきた!」
 とか言われたら、少しはピンと来ると思うのだが。

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渡辺源四郎商店第4回公演
作・演出 畑澤聖悟


「小泊の長い夏」

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【出演】
森内美由紀(青年団)/工藤由佳子/佐藤誠(青年団)/高坂明生 萱森由介/工藤静香(劇団夢遊病社) 宮越昭司(劇団雪の会)/藤本英円/三上晴佳/山上由美子/ささき まこと

【スタッフ】
音響/藤平美保子
舞台美術/畑澤聖悟
照明/葛西大志
プロデュース/佐藤誠
制作/工藤由佳子
制作助手/野宮千尋
ドラマターグ・演出助手/工藤千夏
装置/萱森由介
宣伝美術/木村正幸(ESPACE)

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■青森公演
 アトリエ1007 にて

青森市本町3-4-5スズケンビル1F
TEL 080-1269-6158

2007年6月22日(金)~24日(日)、29日(金)~7月2日(月)

6/22(金)19:30
6/23(土)15:00/19:30
6/24(日)15:00
6/29(金)19:30
6/30(土)15:00/19:30
7/1 (日)15:00
7/2 (月)19:30

※受付開始、開場はともに開演の30分前。
※上演時間は約80分を予定しています。

【チケット】
・全席自由・日時指定・税込
・予約  一般:2,500円/学生(高校生以下も含む):1,000円
・当日券 一般:2,800円/学生(高校生以下も含む):1,300円

【チケット発売中!】
青森演劇鑑賞協会 017-722-7944
渡辺源四郎商店事務局 080-1269-6158

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■東京公演
 ザ・スズナリ にて

東京都東京都世田谷区北沢1-45-15
TEL 03-3469-0511

2007年7月12日(木)~16日(月・祝)

7/12(木)19:00
7/13(金)19:00
7/14(土)14:00/19:00
7/15(日)14:00/19:00
7/16(月・祝)14:00


※受付開始は開演の60分前。
※開場は開演の30分前。
※上演時間は約80分を予定しています。

【チケット】
・全席自由・日時指定・税込
・予約  一般:3,000円/学生:2,000円/高校生以下:1,000円
・当日券 一般:3,300円/学生:2,300円/高校生以下:1,300円

【チケット発売中!】
渡辺源四郎商店 080-1269-6158
ザ・スズナリ 03-3469-0511

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【主催・企画制作】渡辺源四郎商店

【協力】劇団夢遊病社、ARTizan、青森演劇鑑賞協会、りんご屋、青年団、こまばアゴラ劇場、有限会社レトル、株式会社アール・キュー、田中流

【助成】財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

編/A.okada

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