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東映アニメーションによる、新たな映像コレクション「画ニメ」。
天野喜孝、佐野史郎、雨宮慶太など……アニメーションだけでなく、
絵画・写真・CG・舞台・音楽といった各分野の実力派アーティストが集結して、
まったく新しいアート映像が制作された。
「映画が忘れかけていたかもしれない
「映画的」な鼓動のようなものが伝わってくる、
珠玉の詩画集とも言うべき傑作」
山田宏一(映画評論家)
ざくろ屋敷
バルザック『人間喜劇』より
「ざくろ屋敷 バルザック『人間喜劇』より」
(C) ZAKURO PROJECT/TOEI ANIMATION CO.,LTD.
ヌーヴェルヴァーグの監督たちから愛されたフランスの文豪バルザック。
彼の残した短編小説「ざくろ屋敷」が、
二人の日本人青年により世界で初めて映画化された。
2006年、幻冬舎よりDVDにて発売され、その群を抜く完成度によって
多くの称賛を集めた傑作が、2007年7月7日、いよいよ劇場公開となる!
アップリンクXにて連日21:00〜のレイトショー上映。
「あくまでも静かに、さりげなく、微風のような、小波のような、躍動感。
ともすると映画が忘れかけていたかもしれない「映画的」な鼓動のようなものが伝わってくるのである。 (中略) かぼそく、ささやくような声と遠くから聞こえてくるような懐かしいメロディーの数々は、この珠玉の詩画集とも言うべき傑作のやさしい子守歌なのかもしれない。 山田宏一(映画評論家)
「よくぞ、ここまでバルザックの世界を、それも20代半ばの日本人青年が
映像化したと感嘆せざるをえない。 (中略) それまで漠とした印象でしたなかった『ざくろ屋敷』という短編が初めて鮮明な映像となって現れてきたといっていい。」 鹿島茂(仏文学者)
★「人間喜劇」×「映画」
89編の小説、2000人以上の登場人物によってバルザックが構築した巨大な作品群
「人間喜劇」より、新鋭深田晃司監督は「ざくろ屋敷」と「二人の若妻の手記」という二つの物語を機軸に据えて、絵と音を慎重に構成しながら、単なる文芸作品に止まらない映画作品を作り上げることに成功した。
ここでは、静止画を中心にドラマを形作る禁欲的な表現手法のもと、
古典技法による緻密な絵画が観る者の想像力を捲き込みながら、映画にしかなしえない空間と感情の持続が試みられている。
静の時間が、ごく密やかに動へと転じていくその演出は、光への詩情あふるる配慮とあいまって、見る者の心を奪うだろう。
★「人間喜劇」×「テンペラ画」
「知られざる傑作」という短篇の中で展開されるバルザックの絵画論に着想を得、
画家深澤研はそこで語られる絵画の二つの方式、「素描」と「色」を融合するために、
西欧絵画の原点といえるテンペラと油彩の混合技法を用い、単なる物語説明を越える絵画世界を作り上げた。
テンペラによって形態、つまり骨格を形作られ、油彩によって色彩、つまり生命を与えられた絵画たちは、19世紀初頭フランスにおける芸術の二大潮流である新古典主義(素描の形式)とロマン主義(色の様式)、そしてその後に続く現実主義、印象派に至るまでの美術史への確かな目配せを感じさせながら、その緻密な素描と清新な色彩により実に多様な表情を見せてくれる。
母子の幸せな日々を綴る序盤における柔らかなタッチは、母の病の進行に呼応するかのように細緻さを増していき、安易な感傷を拒否する硬質なリアリズムへと変容していく。
見る者の凝視を誘わずにはいられないその筆致は美しく、ロワール地方の光線をスクリーンに甦らせていく。
★「人間喜劇」×「劇団青年団」
声優には、「静かな演劇」の旗手であり、海外における評価もめざましい劇団青年団(平田オリザ主宰)の俳優達を起用。
映画・テレビでも活躍する志賀廣太郎、青年団創設期からのベテランでミュージシャンとしても活動するひらたよーこ、若手からは堀夏子に山口ゆかりと、実力派が参加している。
監督と俳優たちは、お互いのイメージを擦り合わせながら半年間にわたり稽古を重ね、
時空間の交錯する『ざくろ屋敷』の対話世界を具現化していった。
その「声」たちはポリフォニックに構築され、静謐な画面にかけがえのない「時間」を刻みつけていく。
★「人間喜劇」×「古楽器」
演奏はバルザックの生きた時代の古楽器を使用
「ざくろ屋敷 バルザック『人間喜劇』より」
(C) ZAKURO PROJECT/TOEI ANIMATION CO.,LTD.
この映画において、音楽はただのBGMではない。
19世紀フランスの母子の生活をスクリーンに再構築するための重要な要素のひとつとして音楽は捉えられ、徹底的なこだわりが施されている。
演奏には全てクラヴィコードやフォルテピアノ、ミュゼットなど、
バルザックの生きた当時に実在した古楽器が使用され、古楽器奏者として名高い上尾直毅を中心に、前田りり子、荒木優子ら古楽のエキスパートが録音に参加している。
上尾直毅の奏でる、イギリスのモーツァルトと呼ばれ21歳で夭折した天才ジョージ・フレデリック・ピントの『ピアノのためのグランドソナタハ長調』第2楽章は必聴の名演。
★「人間喜劇」×「ざくろ屋敷」
前例のない「ざくろ屋敷」内部取材に成功!
監督と画家は、フランスに今なお現存する「ざくろ屋敷」を実際に訪れ、世界的にもほとんど前例のない「ざくろ屋敷」内部の取材に成功。
帰国後、文芸監修に仏文学者鹿島茂氏を迎え、綿密な考証と取材写真をもとに、バルザックの愛したこの館を正確に再現し、甦らせた点も注目である。
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ざくろ屋敷
バルザック『人間喜劇』より
48分/カラー/HD/16:9/5.0chドルビーデジタルサラウンド
【STAFF】
●原作:オノレ・ド・バルザック
●文芸監修:鹿島茂
●脚本/監督:深田晃司
●絵画/美術:深澤研
●音楽/演奏:上尾直毅
●製作:東映アニメーション
【CAST】
キャスト:志賀廣太郎、ひらたよーこ、堀夏子、山口ゆかり
ガストン:志賀廣太郎
1948年生まれ。1993年に劇団青年団に入団。以後ほとんどの作品に出演。
また、映画、テレビにおいても活躍。
是枝裕和監督『ワンダフルライフ』、フジテレビ『美女か野獣』、日本テレビ『アンフェア』など。
今作では、語りの中心となる役を担当。演出家は、『ざくろ屋敷』の企画が決まったとき、作品の核となるべき声を担うのは志賀廣太郎氏意外に考えられなかったという。その重低音の効いた渋い声にはファンもおおく、必聴である。
ブランドン夫人:ひらたよーこ
1965年東京生まれ。父は作曲家・筒井広志。4歳よりピアノを、12歳よりヴァイオリンを学ぶ。84年劇団青年団に入団、以後ほとんどの作品に出演。ヨーロッパ、北米等海外公演に多数参加。同時にシンガー・ソングライターとしての活動を開始。96年に演劇と音楽活動の結実点として、「ことばをうたうバンド」あなんじゅぱすを結成。作曲、歌、ピアノを担当。
音楽というジャンルを越えて、現代詩、短歌、演劇、写真、舞踏等、様々な分野のアーティストとコラボレートしながら、「言葉を演奏する」という行為を通じて舞台芸術の最先端で活躍中。
『ざくろ屋敷』においては、息子たちを愛しながら、病に死んでいく夫人の声を担当。
独特な存在感のある声と見事な演技力で、19世紀フランスに生きた女性に成り代わっている。特に、夫人の最後の一日を長いワンカットで表現した場面での、息詰まるような迫真の演技は素晴らしく、見る者の胸を打つことだろう。
ルイズ:堀夏子
1981年生まれ。桜美林大学総合文化学科卒業。2005年劇団青年団入団。『東京ノート』『もう風も吹かない』『北限の猿』『砂と兵隊』(全て平田オリザ作・演出)に出演。
今回は、夫人とその家族の様子を、「外部の視線」から物語る役を演じている。演出家曰く、「恐るべき新人」。その耳に残る力強い声と、新人離れした演技力に今後の活躍が期待される。本編では特に明らかにはされないが、この役はもともと、成長したルイとマリーが再登場するバルザック後年の作『二人の若妻の手記』の主人公ルイズを想定して書かれた役である。
ルネ:山口ゆかり
大学卒業後メーカーに就職。会社員を経て新劇系劇団員に。2005年より青年団所属。青年団若手公演『北限の猿』(作・演出 平田オリザ)に出演。2006年文学座合同公演『職さがし』(作・ミシェル・ヴィナヴェール、演出・アルノー・ムニエ)に出演。キャリアは娘役から母親役まで幅広い。
堀夏子と共に、夫人たちを外部から語る声「ルネ」を演じている。演劇界での豊かな経験の中で培った確かな演技力で、「ルイズ」と好対照の「ルネ」を演じている。普段の彼女の役柄とはまた違ったタイプの芝居でありながら、安定して演じ分ける巧さを見せ、作品の重要な一角を担っている。この役も「ルイズ」同様、『二人の若妻の手記』のもう一人の主人公ルネを想定して書かれた役である。
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★『ざくろ屋敷』トークイベント・ライブ情報★
上映は各日とも21:00〜(アップリンクXにて)
◆7月7日(土)
スタッフトーク/深田晃司(監督)+深澤研(画家)
◆7月8日(日)
ミニライブ/ひらたよーこ(ブランドン夫人役、あなんじゅぱす)
◆7月11日(水)
キャストトーク/志賀廣太郎(ガストン役)+ひらたよーこ+堀夏子(ルイズ役)
◆7月13日(金)
ゲストトーク/筒井武文氏(映画監督)+宇田川幸洋氏(映画評論家)
◆7月16日(月)
ゲストトーク/佐野栄一氏(バルザック研究家)
◆7月20日(金)
スタッフトーク/深田晃司(監督)+深澤研(画家)
★さらに、上映期間中には、画ニメDVDを販売。
『ざくろ屋敷』も発売中! 是非この機会にお求め下さい!!
他、販売作品ラインナップはコチラ。
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画ニメ第1弾作品として、好評発売中!
DVD『ざくろ屋敷』 ¥3,129円(税込)
バルザックの知られざる傑作を、テンペラ画と古楽器の旋律で見事に表現。
フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの短編小説「ざくろ屋敷」を画家、深澤研が細密なテンペラ画で表現。70枚近いテンペラ画と、古楽器で再現された美しい音楽を、映像・演劇で活動する若手作家、深田晃司が見事に組み合わせた「画ニメ」作品。原作を研究し尽くし、絵画技法や映像構成、挿入曲すべてにこだわり抜いて、19世紀フランスの儚い母子の物語をみごとに演出。深田・深澤は今なおフランスに現存する「ざくろ屋敷」を実際に取材し、バルザックが愛したこの館を正確に再現することに成功している。鑑賞者に対して、想像力の喚起と映像が本来持つ運動の快楽を促すアート映像です。原作:バルザック 文芸監修:鹿島茂 画:深澤研 監督:深田晃司 音楽:上尾直毅 キャスト:志賀廣太郎、ひらたよーこ(収録時間:48分)
●原作:オノレ・ド・バルザック
●文芸監修:鹿島茂
●脚本/監督:深田晃司
●絵画/美術:深澤研
●音楽/演奏:上尾直毅
●製作:東映アニメーション
●キャスト:志賀廣太郎、ひらたよーこ、堀夏子、山口ゆかり
●豪華特典:「ざくろ屋敷」の舞台トゥーレーヌの取材写真スライド
編/A.okada
Posted by 出入自由 on 6月 29, 2007 at 10:00 午前 映画●栄華な商売 | Permalink
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