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2006/05/29

「アフリカリミックス」展レビュー

椿 昇=評

アフリカリミックス

 福岡からの最終便。赤坂のホテルにチェックインしたあとオープニングから流れたジェーン・アレキサンダーを追いかけた。残念ながら彼女はそのクラブからホテルに戻ったあとだったが、翌朝再会。「アフリカリミックス」の会場でどっさりの作品をめぐりながらポストコロニアルの奇妙な捻れを語り合う。写真を拒み、人前では極めてシャイな彼女が、よく喋り実に快活だ。いろいろな質問も矢継ぎ早に飛んでくる。

「この美術館はどう?」「おのぼりさんが現代美術を見に来るから画期的!」「すばらしいわ」。「でもタイトルが僕は気になるんだ」「どうして?」「リミックスって乱暴な気がして・・」。「何が、どのようにリミックスされたのか素材のレシピが無いよね?」「そうね、混沌という言葉で片付けてるわ・でも実際にあまりに混乱してるから・・」。「おのぼりさんそのまま放っておいていいの?」「でも難しいのよ・・」。

 そうなんだ!。料理本では自明のレシピが、展覧会場にもカタログにも存在しない。「現代美術」も「アフリカ」も、難解や混沌が「売り」だから敢えてレシピはご想像にお任せ?。でも料理ってアートと同じ感覚的な世界なのに、ことこまかに数値化したのはなぜだろう。最大のライバル音楽にも、ずっと前からきちんとスコアがあって、一応は再現可能なルートが数値化してある。カタログの文章を読み解けばポストコロニアルの数値があぶり出されて来るのだが、それではあまりにも手間と時間がかかりすぎる。

 レシピの無い料理本、それをずっとやって来たのがアート業界なのかもしれない。そこで、これから展覧会を見にゆくみなさんにレシピ作成の楽しみを味わっていただきたいと思います。敢えてポストモダンの手法を捨てて、アフリカらしくマニ教的な二分法で遊んで見るはいかがでしょうか。

 レシピ例:

 1:全作品を「欧米の美術教育を受けた作家」と「フォークロアな作家」に分けてみよう。

 2:見終わってからプロフィールを確認して、自分の判定を採点しよう。
余裕のある人はカタログ購入をお勧めします

 3:90%以上の正解で、貴方はキュレーターになるのもアーティストになるも望みのままです。

(編集部註 アフリカリミックス展の詳細はこちら

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