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2006/04/14

#002 『冬はダンスシーズン』

榎本了壱  評

年末年始は当たり前、踊って踊って年越し騒ぎ、といった感じもあるんでしょうが。
冬にダンス公演が多いのには、それなりの事情があります。
つまり「助成金」というかカラクリキーワードがあるわけです。
演劇、ダンス等、文化活動に対して、制作費の一部を援助してくれる、助成金のシステムです。

文化庁から始まって、芸術文化振興基金、国際交流基金や、セゾン文化財団、私が選考委員長をやっている全国税理士共栄会文化財団など、1000万円超のものから、10万円くらいの小額のものまでいろいろ。
それがほとんど年末申し込み締め切りで、翌年の3月あたりに発表という仕組みになっているわけで。
つまり、助成が取れるか取れないかで、公演の予算がガラリと変わってしまう。
助成金を当て込んでいる公演は、4月、5月あたりというのは、予算が組み立てられないでとても公演どころじゃない。
まあこの時期は、どうせ助成などもらえないといった、相当すごい公演か、助成金を当て込まなくても、採算が取れるプログラムが多いのだ。
ということで、助成をもらえるかもらえないかを見極めてからということになると、必然的に年度の後半に公演を持ってくるということになります。
それから文化庁主催の芸術祭というプログラムが、11月あたりから始まるので、それに引き続き公演が開催されるってこともひとつの理由でもある。
そんなこんなで、いつの間にか、冬はダンスのシーズン。
これから3月ぐらいまで、ちょっと評価を受けだした、
新しい作家たちからベテランまで、楽しみな公演が続きます。

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